作曲家、福嶋頼秀は作曲・編曲、TVや舞台等の音楽制作、レクチャー、コンサートの企画構成等幅広く活動中

うちの仕事部屋のはなし♪(その2)電子ピアノ

2011.06.29

昨日のブログでは、カワイ表参道のピアノ調律師Sさんのお話を書きました。

ところで〝カワイ〟〝ピアノ〟と言えば、我が家には〝カワイのピアノ〟もあるのです。と言っても、アコースティック・ピアノではなく、いわゆる電子ピアノなのだけれど、これがなかなか使い勝手がよい!! ということで、こちらもご紹介。

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機種名はMP5・・・・・・ 特に気に入っている点は、生のピアノに近い自然なタッチと、リアルな響きのグランド・ピアノの音。

音色はカワイのグランド・ピアノEXをサンプリングしているのですが、音域ごとの音色の違いや、強弱による出音の差が、とても自然に表現できる!! (丁寧なプログラミング、、、なのです)

オン・マイク的な音に偏り過ぎず〝響き〟も収音されていますし、例えばサスティン・ペダルを踏んだ時の響きの拡がり具合などもリアリティ有り。エレピやオルガンの音、打楽器系の音なども、専用音源に近いレベル。

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僕は作曲・編曲の新作デモ用に、midiの演奏データを録音して聴いてもらうことがあります。そんな時にも使いやすい音質

・・・・・・ミキサー側でパンニングを設定し、外付けリバーブ(Lexiconなど)のカラーと量を調整するだけで、様々な音楽に対応OK!ピアノ音色用に以前活躍していた、サンプラーやソフト音源を全く使わなくなりました(笑)・・・・・・

ペダルも3つ使えるのですが、私は音楽ソフトLogicと組み合わせて使用することで、様々なデータの入力用ペダルとしても活用しています・・・これも便利!

MP5は製造終了していますが、後継機としてMP6が出ている様ですから、ぜひみなさんチェックしてみてくださいね♪

防音室の仕事部屋で大活躍!マスターキーボードMP5(防音室もMP5も Hさんのオススメです)

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うちの仕事部屋のはなし♪(その1)調律

2011.06.28

少し前に、我が家にアンティーク風なピアノがやってきました。知人の作曲家から譲ってもらったもので、ホンキー・トンク(=20世紀初頭に アメリカで流行したアップライト・ピアノ)のような 味のある音色が気に入っています。

ですが、だいぶ古いもののようで どういったメーカーの製品かもハッキリせず・・・・・・。

コンディションを整えてもらうべく、調律師さんをいろいろと探したのですが、結局、カワイ表参道の調律師Sさんにお願いすることにしました。それは、機材の購入などでときどきお世話になっている、カワイ表参道のHさんから「うちで一番経験豊富で、さまざまなピアノを見ているSさんを紹介します」とのオススメがあったから・・・その言葉は正しかった!!

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「古いピアノは、弦の張力が安定するまでは、丁寧なケアーが必要です」とのことで、Sさんはやさしく(?!)丁寧に調律をしてくださいました。

古いピアノの取り扱い方について いろいろと質問したところ、「しばらくは無理させないで」「音程が安定してきたら、好みの音色にしてゆきましょう」「ボディーの形によっては、向き不向きもありますよ」等々の回答

・・・・・・なんだか、まるで〝疲れがたまった人間が、マッサージの先生にリハビリ方法を相談している〟みたい・・・・・・

そのおかげで、さらにまた、ピアノに愛着がわきました!

〝S先生、これからも、うちの子をどうぞヨロシクお願いいたします〜♪〟

ピアノに愛情を持って接するSさん、その仕事振り=やさしそうな人柄そのもの!

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格好イイです♪大野雄二さんwithルパンティックファイブ

2011.06.18

6月18日(土曜)の夜、芸術アドバイザーをやらせていただいている、船橋市民文化ホールに行きました。主催公演「大野 雄二 &ルパンティック ファイブ」というフュージョン・グループのコンサートを聴くためです♪

いやーっ、格好良くて! そして 老若男女のお客さまが、それぞれ楽しんでいて!・・・なかなかスゴかったので、簡単にご報告。

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スゴイ(その1)・・・大野さんがスゴイ♪

大野 雄二 さんというジャズ・ピアニストは、アニメ『ルパン三世』の音楽の作曲家としても有名。で、御年なんと70歳(・・・古稀ですよ、コキ・・・)だというのに、バリバリの現役です!!!それだけでもスゴイのですが、大野さんの弾くフェンダー・ローズ(=エレキ・ピアノの名前)でのバッキングがとにかく格好イイ!

スゴイ(その2)・・・グループがスゴイ♪

ルパンティック ファイブなる5重奏は、Bass 井上 陽介、Drums 江藤 良人、Trumpet 松島 啓之、Saxophone 鈴木 央紹、それにGuitar 和泉 聡志 の各氏という凄腕メンバー。みなさんアドリブも もちろーん上手いのですが、何よりグルーブ(≒ノリ)が生き生きしてます! また構成感もしっかりしているので・・・・・・ひょっとすると、分析好きのクラシック音楽ファンでも楽しめる?!

スゴイ(その3)・・・プログラミングとトークがスゴイ♪

耳馴染みのある『ルパン3世』の楽曲を織り交ぜながら、メンバーをフューチャーしたスタンダード・ナンバーや、オリジナル曲なども披露。またGuitar和泉さんを中心としたトークやステージングも とても練れている、なので・・・・・・(フュージョンのライブは〝通好み〟の内容の事が多い気がしますが、この日はそうでなく)老若男女がそれぞれ楽しんでいて、ビックリ!

ベテランの大野さんを核に、音楽的にも構成的にも素敵な内容で、フュージョン・ライブを堪能しました♪

▼ルパン〜!『メイン・テーマ』だけでなく『銭形ロック』や『斬鉄剣(=石川五ェ門のテーマ)』といった曲も・・・

▼『ハーレム・ノクターン』『恋はサンパウロ』など、まるでスイーツの様に甘いナンバーも・・・

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素敵なアリス・ワールド出現!鵜木絵里さん&仙台フィル

2011.06.14

梅雨入りのニュースを耳にするようになり、ちょっとジメジメした毎日が続きますね。そんな中、私は6月10日(金曜)に気仙沼市の面瀬小学校で、とっても楽しいステージ『アリスのコンサート』を観てきました。

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この公演はルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』をモチーフにしていて、ソプラノの 鵜木 絵里 さん扮するアリスが、仙台フィルハーモニー管弦楽団の奏者9人による 森の動物たちと一緒に、森を探険したり 音楽会を開いたりする、という内容。

なんと言っても素晴らしかったのは 鵜木さん。歌はもちろんなのですが、お芝居もサスガです。この日はアニメのキャラクターのような声と演技で、子供達を引きつけていました。

私はこの公演のために2曲 編曲したのですが、鵜木さん はコロラトゥーラの魅力満載に『キラキラ星 変奏曲』を歌ったかと思うと、『翼をください』では豊かな感情表現を披露。歌の表現力の幅広さに 驚いていた子供たちも多かったようです。

9重奏も『舞踏会の美女』や『花のワルツ』、『動物の謝肉祭』等々たくさんのオーケストラ曲を奏で、演奏が終わる度に大きな拍手が巻き起こっていました。メンバーは時に演技にも加わり、意外なエンターテイナー振りも発揮?!

リハーサルでは、音楽とお芝居のタイミングも念入りにチェック!

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この公演は日生劇場が企画・制作し、被災地の大船渡・気仙沼・七ヶ浜の3箇所で開催されました。演出・音響・照明のスタッフも多数現地入りし、質の高いステージとなっていましたが、この分野で多数の実績を誇る 日生劇場さんならではの内容でした!

前日の夜、池袋を高速バスで出発し、早朝 一ノ関駅に到着。そこで出演者と合流し、貸切バスで気仙沼へ。帰りは仙台までバスで出て、新幹線でその日のうちに戻る・・・という強行日程でした。

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〝錦織さん+織衛さん+東響=ギネス級コンサート〟・・・か?!

2011.06.01

5月31日(火曜)の夜、市川市文化会館にて テノール歌手・錦織 健 さんと、鈴木 織衛 さん指揮・東京交響楽団によるコンサートが開催されました。

錦織さんが12曲ものソロを歌う、オーケストラ付きリサイタルのようなコンサートだったのですが、〝ひょっとしたら、これってギネス級?!〟なんて思われる事が幾つか・・・ということで、さっそくレポートです♪

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たぶん、きっと、ギネス級?!・・・レパートリーの広さ、声の豊かさ

この日、錦織さんが歌ったソロ曲は、アンコールも入れるとナンと12曲!

まずオペラから『魔笛』や『愛の妙薬』のアリア、『誰も寝てはならぬ』と『星は光りぬ』、『セビリアの理髪師』のアリアでは生ギターの弾き歌い!

それから『オー・ソレ・ミオ』や『グラナダ』『タイム・トゥ・セイ・グッバイ』といった、カンツォーネなど。

アンコールでは『スタンド・バイ・ミー』などのロックを、シャウトで披露。

「こんなにレパートリーが広い歌手って、世界中で他に誰がいる?」と考えたけれど、すぐに思いつかないなぁ・・・。それにしてもまぁ、これだけの曲数のソロを楽々と歌えるなんて、どれだけ豊かな声なんでしょうねぇ。

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間違いなく、ギネス級?!・・・・・・大谷康子さん『ツィゴイネルワイゼン』を1800回演奏

この日のプログラムでは、コンサート・マスターの 大谷 康子 さんが『ツィゴイネルワイゼン』を演奏。大谷さん、この曲を、ナ・ナ・ナ・ナ・ナンと1800回くらい 演奏しているそうです。さすがにそれだけ弾いていると、テンポも音色も感情も・・・何もかもが、自由自在。大喝采でした!

で、テンポがめまぐるしく変わるのですが、東響さんがピッタリ合わせていて、大変気持ちよかったです(もちろん錦織さんのバックの時も)。

これはどうやら、鈴木さんの指揮にも秘密アリ・・・・・・詳細は また別の機会に書きますが・・・・・・まあ、とにかく「はい、このフェルマータ(=たっぷり伸ばす音、装飾音を加えることも)、自由自在に歌って下さいねー。ピッタリ合わせるので、どうぞお好きなように〜〜」といった感じなのです。

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ギネス級かもしれないが、登録できない?!・・・オペラの話に楽屋ウラ話、盛り上がったトーク

錦織さんの曲間のトークが また面白いのです。オペラの話にはじまって、((ここでは 決して書けない?!))アーティストの楽屋ウラ話まで、、、、鈴木さんや大谷さんとのやり取りでも爆笑!(東北の方への熱いメッセージも話されていましたが、各地を公演されている方ならではの お話でした)

で、錦織さんのコンサートを聴いていつも思うのは、〝クラッシック初心者から オペラ好きまで、誰でも、それぞれの楽しみを 見つけられる〟という事。幅が広いというか、奥が深いというか・・・う〜む、勉強になります!

福嶋編曲は『ネッラ・ファンタジア』と『グレート・プリテンダー』、素晴らしい歌と演奏でした!

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